ストラヴィンスキーとサン=サーンスの見る夢

写真は、なにもないので会場前のイルミネーション「青の洞窟」。iPhoneなので完全に色が飛んでしまいました。

ちょっと間が空きましたが、デュトワN響、今回はストラヴィンスキーと、サン・サーンス。

ストラヴィンスキーの作品は、ほとんどがバレエ音楽として書かれています。
なので、作品を聞くときに、「バレエ」を意識して聴くと、
イメージがとても広がるような気がしています。
幻想的スケルツォは、蜜蜂の生活を、
火の鳥は、ロシアの民話二編を元に書かれたもの。

動画はユーリ・ポソホフ版「火の鳥」。いろんな振り付けがありますが、これ衣装も好みだなあ

色鉛筆か色インクの繊細な線がしなやかに絡まって、
美しい色を作り出していくような、夢のような火の鳥でした。

動物の謝肉祭で有名なサン=サーンスですが、
あの作品、実は有名作曲家たち作品のパロディだったんだとか。
幼くして父を亡くした彼は、放浪癖のある人だったようで、
母を亡くすと、晩年は世界中を旅して過ごしました。
ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」は晩年カイロで描かれた作品。
ティボーデは、多彩な音色と、どこか透明感を感じる演奏が良かった。

ネルソンズ指揮コンサルトヘボウと共演した動画を見つけました。手の形がよく見えて勉強になる。

ソリストアンコールは、シューベルトのクーぺルヴィーザー・ワルツ変ト長調

完全に独断と偏見ですが、フランス音楽とロシア音楽は、夢見がちなところが、どこか似ていると感じる時があります。
でも、フランスの夢が、昼間の光の輝きや水のしぶき、カラフルな花びらや、隠微な恋の夢だとしたら、
ロシアの見る夢は、暗闇の中で見る夢、まぼろし、太古の神話。どこかそんな感じがします。

どの国も、それぞれヴァイブみたいなものがあります(わたしにとって、だけかもしれませんが)。
ロシアに行った時、どこにいても、地の底で滔々と流れる暗い大河のような不思議なヴァイヴを感じました。
プラハのヴァイヴも暗くて夢見がちで、たゆたう暗い夢の中にいるようでした。
ロシアはドストエフスキーゴーゴリを、プラハカフカを産んだというのが、不思議に腑に落ちました。
ロシア&東欧圏は、いろんな事情でちょっと行きにくいところが多いのですが、もっとあちこち行ってみたい場所です。

これで今年の音楽会はおしまいです。
あとは大晦日にテレビで第九を見ることにします。

ストラヴィンスキー/幻想的スケルツォ 作品3
サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
ストラヴィンスキーバレエ音楽火の鳥」(1910年全曲版)
指揮:シャルル・デュトワ
ピアノ:ジャン・イヴ・ティボーデ

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