「胸」のことを話してみる


映画「マリー・アントワネット」より。ハリウッド流デフォルメがきいていて、ポップで魅力的な映画でした。マリー役のキルステン・ダンストも可愛かったなあ。ところで、「お菓子を食べれば…」の発言が、歴史的な事実でないことは、もはや有名です。

たぶん、昨日の「おっぱいボイーン」のせいだと思うのですが(笑)
ふと「女性の胸」について昔から、もやもやし続けていることを書きたくなりました。
男性と、女子力高い系の女性はむかつくかもしれないので、お勧めしません。

いまさらですが、1週間前くらい前、大阪の法廷で受刑者がブラを着用できないのは
「人権侵害」では?というニュースが流れてきました。
ブラで自傷行為って、いまいち想像がつきません

記事によると、40代の受刑者がノーブラで法廷に出なくてはいけなかったらしい。
たしかにそれはきついな、と思います。
でも、「ブラがだめなら、ブラキャミを着ればいいじゃない?」
(マリーアントワネット風に「お菓子を食べればいいじゃない」の調子で)と思った女子も多かったのでは?

乳がんリスクが高まるという疑念は晴れたものの
きつかったり、くるしかったり、肩が凝ったりするブラ。
個人的には嫌いなので、ブラキャミには大賛成です。
すごく楽だし、一枚ですむし、安いし。

こういうことを言うと、「女性として意識が低い」とか「女子力が低い」とか言われるんですよねえ。
でもねえ、「女性としての意識」ってなに?「女子力」ってなに?
なにそれ、おいしいの?

そもそも、一体わたしたち女は、何のために苦しいブラをつけてるのか?
考えられるおもな理由は、乳房はほとんどが脂肪のため、歩いたりすると揺れる。
とくに走る時、揺れると「痛い」ので、固定する必要があるということ。
歴史を紐解いてみても、古代ギリシャや中国で、すでに胸を固定する工夫があったようです。

でも、それだけじゃあ少なくとも、ごついパッド(ちなみに、パッドはいらないと言うと、値引きしてくれます)の理由にはならないのでは?
たぶん、ブラは、女性にとって「胸の形が崩れるという底知れない恐怖」に対抗するための武器なのです。
短く言うと、「胸肉養成ギブス」です。

でもね、わたしは昔からずっと思っていました。

胸のかたちがくずれたら、なんでだめなの?

実際に言ったこともあるんですが、友達にため息をつかれました。なんで?

でもね、女性の自然な胸のかたちって、ひとりひとり違って、それぞれとっても綺麗で魅力的。
大きい人も、小さい人も、それぞれその人の顔や雰囲気、体型に似合っていて素敵、だと思うんです。

音楽好きなので、時々、Youtubeで音楽コンクールの動画を見ることがあります。
年をとって円熟した音楽も素晴らしいのですが、
若い時にしか奏でることのできない音楽、というのがあるように思うのです。
輝かしい未来への希望、鮮烈な強い光、清潔な風の匂い、そして闇の甘さ。
若いレンブラントが描いた絵のように、若い、ということそれ自体の、きらめきのようなもの。
若いコンテスタントの演奏は、どきどきしてしまうほど若くて、ときに新鮮です。

各国の若い正装の男女、女性はだいたいロングドレスです。
日本の女性は名前をみなくても胸でだいたいわかります。
固い、先の尖った直線的なかたち。布地もぶ厚く、サイボーグ風?というか、鉄板でも入ってそう。

言い訳をすると、いつも女性の胸ばかりを見ているわけじゃないんです。
日本人のドレスは、なんだか胸だけが主張してすごく目立つので、つい胸が気になってしまうんです。
日本独特のドレスの仕立て方だし、感性なんだろうなとは思うのですが、
個人的には、いろんな国のひとが集まる場所では、なんだかちょっと、「へん」…。
もちろんそうじゃない人もいますけど。

なにが言いたいかというと、
日本の女性の「胸のかたち」への強いこだわりが、
あのサイボーグドレスにつながっているように思えてならないってこと。
おっぱい好きで有名な日本男性につきあって、
日本の女性の胸は、いつのまにかサイボーグ化しちゃったんでしょうか。

でも、言わせてください。

そもそも、女性の胸は、男性のおもちゃじゃないから。

わたしは小さい時、おばあちゃんのおっぱいが好きでした。
やわらかくて、ふわふわしていて、あたたかくて、さわるととろけそうな気持ちになったのです。
猫のもふもふに近いかもしれません。
お風呂にはいるときに、いつも触らせてもらっていました。
大正生まれの祖母の胸のかたちは、たぶん崩れていたと思うけれど、
和服を綺麗に着こなす祖母には、胸のかたちなんてぜんぜん関係なかったと思います。

かたちが崩れたっていいんじゃないの?
大きくても、小さくてもいいんじゃないの?
それは、あなたの大切な体の一部で、あなたの胸なのです。

それでいいのだ!

(↑バカボンのパパ風に)

あー、すっきりした(笑)。

監督: ソフィア・コッポラ
発売日 2007/07/19
時間: 123 分