じぶんという謎

たわわな鳥たち。だからなにってことはないんですが、面白かったので

わたしの母はすこし幼いひとだったので、
わたしは子供の時から、なぜか母の悩みや相談を聞きながら育ってきました。

多くは、ひとのこと、祖母のこと、父のこと、家族のことで
わたしは、そのひとつひとつに幼いなりに一所懸命答えながら育ちました。

でも、いま思うのです。
もしかしたら、そのほとんどが間違っていたかもしれない。
(ごめんね、母。でもそもそも子供に悩み相談するもんじゃないよ、笑。)

なぜなら、幼いわたしは、ひとはわたしとおなじように感じて、考え、行動している
という、間違った考えのもとに、答えを出そうとしていたからです。

でも、
ひとは、じぶんの体という小さな世界から出ることはできません。
じぶんの耳、じぶんの目、じぶんの体をとおしてしか、世界に触れることはできません。
それなのに、その「じぶんの世界」はもともと歪んでいて、ほかのひとの世界もやっぱり歪んでいる。
歪んだ世界を通して、何重にも歪んだ世界を見ているのです。

社会に出て、たくさんの「理解するのが難しいひとびと」や
「理解するのが難しい考え方」に出会うなかで、
そんな風に感じるようになりました。

今年あるきっかけがあって、すこしだけ、西洋占星術をかじりました。
数冊本を読んだだけなので、かじったところまでいかないかもしれません。

なぜかといえば、じぶんのゆがんだ世界から1歩出るために、
じぶんという世界の歪みが、どのような歪みなのか知りたかったのです。

自己分析ではそもそもじぶんの歪みを知ることは難しいし、
友達は少ないし(笑)、聞いてくれる人がいても、どこからどう話していいのかわからないし、
心理学も、どこか「人間は生まれた時はみんな同じ」という前提で話をしているように見える。
でも、わたしの目には、ひとは経験と環境だけでゆがむように見えなかったのです。

なかで、占星術だけが、ひとは「生まれつき歪んでいる」という前提で話をしていると気がついた時、
そのほうが、わたしにはほんとうらしく見えたのです。

医学の世界では、”うまれつき”脳が「違う」「障害を抱えている」人がいることが分かっています。
発達障害や、性格障害などは、わかりやすい歪みのひとつでしょうし、
食べるものや生活習慣によっても、脳はさまざまな影響をうけることも分かっています。
でも、具体的にどうなるのか、どういう世界なのかは、ほとんどわからないも同然です。

生まれた日の星の配置がひとに影響を与えるのかどうか、
正直じぶんでもどこまで信じているのかどうかわからないところがあります。

でも、占星術で展開されるさまざまな「ゆがんだ世界」が、
良い悪いとか、優劣でもなく、どれも違った色の美しい星のように見え始めたのは
やはりじぶんの歪みからすこし自由になれたということなんじゃないかな、と思うのです。

私のは、ちょっと普通とは違う占星術の使い方かもしれませんが、
自分を理解することに役に立てばいい、と極めて実利的に考えているのです。

本を2冊ご紹介。

しいたけ占い 12星座の蜜と毒

しいたけ占いの良いところは、すごくわかりやすい12星座のイメージを通して、いろんなひとのいろんな世界を覗けて、そしてそれぞれのひとに愛を感じることができるところ。しいたけさん(男性)の、おばあちゃん的な寄り添いキャラが、読んでいるうちに乗り移ってくるのです。というかそこがすごくいい。

松村潔「最新占星術入門」

わたしが読んだ最初の本は、定評のある松村潔先生のこの本でした。入門といいつつかなり本格的な内容で、噛み(読み)ごたえがありました。というか、正直に言うと、いまいち咀嚼でききれていません。でも、人の奥深い複雑さを垣間見たような気持ちになった本。

どうでもいいことですが、ホロスコープでは、私は土星魚座・第6ハウスで、魂の根源を探求していくこと?(←言葉でうまく説明できない…)が、生まれつきの生涯の課題のようです。でもそれが私の興味というか生きる原動力というか、物心がついた頃から、ライフテーマだと深いところで感じていたような気がします。ホロスコープにそれが出ているのを見たとき、なぜかすごくほっとしました。星のせいかどうかはわかりませんが、美術や音楽、文学を、道楽ではなく、教養なんかでもなく、人間の魂の根源にたどりつくために、たどり着けないまでも、人差し指のほんのさきっちょで「触る」ために、必死で求めているのです。そんな歪みもあります。人間って面白いですね。

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