ボスコ・ソディ "Terra è stata stabilita"など。

ちゃんとまとまっていないけれど、忘れてしまう前に備忘録を兼ねて最近見たもののなかからふたつ、印象に残ったものをメモ。

ボスコ・ソディ "Terra è stata stabilita"

ラテン語で「大地の確立と安定」を意味する本展のタイトルは、ローマ帝国の全盛期について書かれた書籍の一節であり、ローマ帝国の国土拡大路線を放棄して、国境の安定化と紛争の鎮静化とへと導いた賢帝として知られるハドリアヌス(76〜138年)に言及しています。 Exhibitionページより引用

メキシコ生まれの美術家、ボスコ・ソディの数年ぶりの個展。今回も「土」と「大地」を感じさせる作品。とても好きな作家だ。

会場の中心には野焼きで作られたという赤いレンガが積み上げられていた。参加型の作品《Cubo》だ。会期中すこしづつ少なくなっていく様子が撮影されるのだそう。まわりの壁面にはすこし手を加えられた古い植物の図版(古い本のページ?欧州のマーケットで良く見るようなもの)に手を加えたシリーズ作品が取り囲む。土のマッシブな質感と、土に養われ、命をつなぐ植物たちとの関係が暗示されているように見える。

地球の一部である命たち。それは私たちも同じだ。土に養われ、生かされている。体の内部からふしぎにあたたかいものがじんわりと広がるような気がした。

レンガを持ち上げてみると、見た目よりもずっとずっしりと重かった。

ひび割れた分厚いマチエールの美しい平面作品の素材は聞き忘れてしまった。ひび割れた大地の力強く、ある意味荒々しい存在感を、白色が沈め、精神的な作品に変える。

蓮沼執太: ~ ing

サウンドをメインに構成したインスタレーション。音の力、圧でゆれる植物。会場に来た人がたてる音、喧騒に近い。音と気配、音と力、音と暴力。

わたしはけして神経質な人間ではないと思うのだけれど、音にはかなり過敏なほうみたいだ。自然の音は良いのだけれど、人口音はかなり辛い。掃除機、電車の轟音、車の音、横断歩道の電子音、スマホの呼び出し音、音は遠慮なく飛び込んできて、私は混乱して、疲れてしまう。ノイズキャンセリングイヤフォンは、私にとって都会のサバイバルツールだ。

美しいわけでも、心地よいわけでもない、どちらかというと音の質としては不快だったのに、なにかがひっかかった。ひっかかったものは、ひっかかったままに置いておこう。

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相変わらず、いろんなものを読んだり、見たり、聞いたりしていますが、いろいろあってブログの更新ペースがゆっくり。アウトプットすると、自分の頭のなかが整理できたり、経験が深まるので、なるべくブログにしたいけど、そういう時期もあっていいのかな。地下に潜っているけど充実してる、みたいな感じです。

では、みなさまも今日も充実した1日を!