思い立ったらいつでもピザ:魚焼きグリルでマリナーラを焼く

発作的にピザが食べたくなって、ピザ・マリナーラを焼きました。

家でピザを焼く難しさと魚焼きグリルをすすめる理由

これはもう決定版というレシピもあるけれど、これはきっと一生決まらないだろうなあというレシピもある。そのひとつがピザ。常に研究と改善。

原理的にはピザというのはとても簡単な食べ物だ。台は要するにパン生地を薄く伸ばしたもので、それにソースと具材をのせて焼くだけ。トマトソースとモッツァレラならばマルゲリータになるし、チーズがなければマリナーラ(↑)に、チーズだけでもいいし、なにものせずに焼いて生ハムとルッコラのサラダを乗せたっていい。

イタリアで食べるピザは素朴だけど、ほんとうに美味しいんですよねえ(うっとり)。

家でうまくいかない原因は、主に火力と温度です。イタリアの本場のピザは薪を使うピザ釜で焼くものと決まっている。そうじゃないとピザにならない。秘密は温度で、なんと500度近くになります。家庭用のオーブンはだいたい250度程度なので、うまくいくわけがない。

家庭のオーブンを使って作ったピザと、専門店のピザ釜で焼かれたピザの間には埋めがたい溝があるということになります。雲泥の差。ところで「雲泥の差」ってすごい言葉ですね。雲と泥…。

というわけで、相変わらず前置きが長いけれど、オーブンに標準搭載されているピザストーンを使ったり(予熱に1時間!)、ピザストーンの上に熱伝導率の高い天板を置いたり(あんまり変わらない)、いろいろと試してきたんだけれど、今のところピザは魚焼きグリルで焼くことに落ち着いている。これは昔テレビかなにかで見たんだけれど、魚焼きグリルの温度は両面だと400度くらいまで上がってピザ窯に近い環境になるのだ。海外の人々がオーブンの清掃モード(高温が出る)を利用して、時にオーブンを破壊することを考えると、魚グリルのある日本にいるのは幸運。うちは片面だけど…。

適当な作り方

今なんとなく落ち着いているレシピはわりと適当だけれど、こんな感じ。生地は一枚あたり強力粉約75g、ぬるま湯50g、塩とイーストは約1.5gづつ*注に砂糖少々。材料をぜんぶボウルに入れて全体をまとめたら暖かいところに置いて2倍以上にふわっと膨らむまで待つ。膨らんだら粉を振ったオーブンペーパーの上に生地を置いて、さらに粉を振り、四方を引っ張り伸ばしてなんとなくピザ型にします。(なるべく潰さないように。麺棒は使わないで)

グリルを予熱している数分の間に、フライパン(平らなやつ)を熱して具が載っていないピザ生地をオーブンペーパーごとのっけて焼きます。ふわっと膨らんできたら好みの具を乗せて、ペーパーごと魚焼きグリルに移して数分間、生地の端っこがそれっぽく焦げたら、なんちゃってナポリ風ピザの出来上がり。

まあ、専門店には及びませんが。今夜は突然ピザが食べたくなったけど、外に出たくないし宅配のアメリカンピザも重くて食べたくない、という時にはおすすめです。スーパーで売っているピザよりも断然美味しいです。今住んでいるあたりは、美味しい宅配ピザがないんですよね。以前住んでいた地域では、サルバトーレ・クオモの宅配をよく取っていたんだけど。

思い立ったらすぐマリナーラ

ところで、ピザにはチーズと思い込んでいる人にこそ、マリナーラを焼いてみてほしい。トマトの水煮缶を手で潰して塩とオレガノをまぜただけのトマトソースをたっぷりのせて、バージン・オリーブオイル(なるべく香りの良いものを!)をまわしかけて焼くだけ(にんにくはお好みで)。トマトとオリーブオイルのフレッシュな香りと、生地のほのかな甘さ、焦げた耳の香ばしさのハーモニー。Simple is the best.

モッツァレラチーズがなくても思い立ったらすぐに作れるので、家で焼くピザには最高だと思う。パルミジャーノ・レッジャーノがあれば焼き上がりに削りかけても。(だいたいスーパーのモッツァレラって……自粛)

トマトソースは↓こちらのレシピ(超簡単でレシピってほどでもないけど)でも。

水煮トマト缶と強力粉とイーストは備蓄してます。パスタも。何があってもトマトソースのパスタは食べられる!

では、今日もラテン系な1日を、チャオ〜!

◼️【ケース販売】モンテベッロ(旧スピガドーロ) 有機ホールトマト400g缶×24個入 トマト缶 オーガニック モンテ物産(株)

オーガニックのわりに安いモンテベッロ。甘みも旨味も強くて美味しいです。ピザに使う場合は、トマト1個で小さめのピザ一枚分かな。

◼️サフ インスタントドライイースト (低糖パン用赤ラベル) お徳用 500g

イーストはプロも使っているこれがおすすめ。パッケージも可愛い。

注:重量比で粉と水は約3:2。冬は水多め、夏は少なめで適当にまとまる程度に調整してください。以前は天然酵母を使って数日かけて発酵していたんだけど、ピザって「あ、今日食べたい」となることが多いので、イーストを使ってインスタントに作っています。生地だけたくさん作って冷凍しておくこともできますが、解凍に時間がかかるので、作った方が早い。こねるともっと早く膨らんでくれます。ちなみに発酵時間は、夏の暑い日なら1時間経たずにふくらんじゃうこともあるし、冬の室温が低い時は4~5時間かかることもあるので、寒くてお腹が減っている時は、お湯を張ったボウルの上に生地をいれたボウルを浮かべるとか、なるべくあたたかくするとイーストが活発になります。さらに急いでいる時はイーストを増やすのも手。